さて、いつも当院が推奨しているHPVワクチンですが、新型コロナの影響で接種機会を逃した方も
一定数いると思います。鹿児島では高校1年生の9月までに接種しないと自費で5万円程度かかります。
そのような方を救済するために、千代田区は公費接種できる年齢の延長と、すでに自己負担で打った方
への費用助成を行うことを決定したそうです。おそらく全国初では?と思います。すごい。
ぜひ鹿児島市も見習ってほしい政策です。
「忘れていた」「迷ってた」等さまざまな理由で定期接種を打ちそびれた場合に、追加接種することを
「ワクチンキャッチアップ」といいます。現在MRワクチン、日本脳炎ワクチン等で公費でキャッチアップ接種が行われていますが、他のワクチンは定期接種期間を超えてしまうとほぼ自費です。欧米等では非常に充実したキャッチアップ制度があり、公費で打てる期間も長く設定されています。日本も導入してほしいところですが、世界有数のワクチン後進国と言われているのでなかなか進みませんね。
私達は子どもたちがワクチン接種で来院したときは、必ず母子手帳で他に打ち忘れたワクチンがないかチェックしています。どれから打っていいかわからない、という時は気軽に相談して下さい。
(日本医事新報より)