6月18日に妊婦さんのワクチンについての記事を紹介しましたが、8月14日に第2報が出ました。
要点ですが、妊婦さんは時期を問わずワクチンを接種することを推奨しています。
副反応で発熱しても、アセトアミノフェンを安全に服用できます。
ぜひ以下を御覧ください。
日本産科婦人科学会HPより
―新型コロナウイルス(メッセンジャーRNA)ワクチンについて(第 2 報)―
昨今、新型コロナウイルスが若年者を中心に急速に感染拡大し、多くの妊婦さんの感染も確認されていま す。一方で、新型コロナウイルス(メッセンジャーRNA)ワクチンは、高齢者に限らず基礎疾患を持つ者、 それ以外の者へと順次拡大されております。
1 アメリカ疾病対策センター(CDC)は妊婦さんへのワクチン接種を強く推奨する声明を出しています。 わが国においても、妊婦さんは時期を問わずワクチンを接種することをお勧めします。
2 妊婦が感染する場合の約8割は、夫やパートナーからの感染です。 そこで、妊婦の夫またはパートナーの方は、ワクチンを接種することをお願いします。
なお、このお知らせは、最新の知見に基づいて 6 月 17 日のお知らせを更新するものです。
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妊娠中、特に妊娠後期に新型コロナウイルスに感染すると、重症化しやすいとされています。
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全国的に感染地域が拡大し、感染の多い地域では感染拡大が過去にない拡大となっています。そのよう な地域にお住まいの方や、糖尿病、高血圧、気管支喘息などの基礎疾患を合併している方は、ぜひ接種
をご検討ください。
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副反応に関し、妊婦さんと一般の人に差はありませんが、発熱した場合には早めに解熱剤を服用するよ
うにしてください。アセトアミノフェンは内服していただいて問題ありませんので頭痛がある場合も内
服してください。
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副反応の有無にかかわらず、妊娠の異常(流産、早産、その他)の頻度はワクチンを打たなかった妊婦と同
じであると報告されています。
なお、接種を希望される場合は、以下の点にご留意ください。
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⚫ 新型コロナワクチン接種の予診票には、「現在妊娠している可能性はありますか。または授乳中ですか。」 という質問がありますので、「はい」にチェックし、あらかじめ健診先の医師に接種の相談をしておき ましょう。接種してよいと言われていれば、その旨を接種会場の問診医に伝えて、接種を受けてくださ い。
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⚫ 妊娠中の方は、里帰り先の住民票と異なる居住地の産科医療施設で接種を受ける場合「住所地外接種届」 の提出は不要です(接種場所により届け出が必要になることもあるので、里帰り先の行政機関にお問い 合わせください)。
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⚫ 予定された2回のワクチンを接種しても、これまでと同様に感染予防策(適切なマスク使用、手洗い、 人込みを避けるなど)は続けてください。