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ワクチンの筋肉注射

日本中で医療従事者への新型コロナワクチンの先行接種が始まりました。ニュースで接種の映像が流れていますが、インフルエンザの予防接種とは打ち方が異なります。インフルエンザワクチンは皮下注射といって、斜めに浅く針を刺します。新型コロナワクチンは「筋肉注射」と定められています。海外では、まるでダーツを投げるように勢いよく刺していてちょっとビックリですよね。痩せた日本人だとガツンと骨まで到達しそうです(怖)。

成人の筋肉注射の接種方法についてはCDCから引用されたもので、筋注部位は肩峰突起から約2インチ (=5.08 cm)で、針の長さについては、体重が60 kg以下の人は5/8 インチ (1.59 cm)、60-70 kgの人は1インチ (2.54 cm)、70-90 kgの女性と70-118 kgの男性は1-1.5インチ (2.54 cm-3.81 cm)、90 kg以上の女性及び118 kg以上の男性は1.5インチ (3.81 cm)の針を使用する様に推奨されています。尚、CDCは血液の逆流の確認を勧めてはいませんが、その理由として針が筋肉内により長く刺さっているため痛みが大きくなる事と逆血確認の手技により組織を損傷する恐れがあるとしています。

患者さんが安心して接種できるように、松村医院では正しく安全な打ち方をしっかり守ります。