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私の師匠 岡秀昭先生

私には感染症学の師匠がいます。

岡秀昭先生 埼玉医科大学総合医療センター 総合診療内科の教授です。

出会いは私が臨床研修医1年目、関東労災病院で呼吸器科を勉強している時でした。

岡先生はちょっと先輩の呼吸器科医でした。

僕は循環器科、消化器科を経て、呼吸器科の研修でした。

どこの科でも感染症の患者さんはいます。

肺炎→ユナシン、胆嚢炎→スルペラゾン、のように習い、覚えていきました。

肺炎の患者さんが入院となり、自分なりに治療方針を立て、岡先生にプレゼンすると

「なぜこの抗生剤を使用するの?根拠は?」と聞かれます。

「肺炎といえばこの抗生剤と習ったので教科書にも書いてるし、、」と自信を失います。

感染症は病名で治療方針を立てるのではなく、ターゲットとする菌を想定し治療する。という

大原則を教えていただきました。

感染症治療に対する考え方を確立することができ、その後の内科医としての仕事に常に役立っています。

感染性心内膜炎・肺結核など数ヶ月にも及ぶ治療が必要な難治性疾患にも、自信を持って戦うことができました。

松村医院での感染症の治療も、その大原則に則り治療しています。

その岡先生が先日、とうとう教授に就任されました! 

「感染症プラチナマニュアル」という教科書も出版されています。

今後も日本の若い医師に素晴らしい教育を続けてくれることでしょう。